インターネットは仕事を増やす?
Study of the Social Consequences of the Internet--SIQSSを見直しています。
ネットを使う時間が増えると、社会との接触が薄れる、っていう結論はちょっといただきかねます。メールとか、全部が社会的とも言わないけど、社会的接触の一部じゃないかと思いますし...。なんでNieさんたちほど賢い方がこんな結論を出したのか、謎です。Nieの業績を知る複数の知人も「なんか違うよねーそれって」と言っていました。
「ネットで社会生活が増える」って議論も「減る」って議論もなんだかうさん臭い。自分のデータを見ている限り、質の変化を論じないと意味無いと思います。
でも一方でインターネットのおかげで家庭でも仕事をする人が増えていて、家も仕事場になりつつある、という報告もこの中にあり、その部分についてはなるほどなあって思います。日本はどうなんでしょう。ADSLとかで家庭の接続はここ数年で相当良くなったけど、その分自宅での仕事が増えちゃったのかなあ。なんて思います。わりと最近まで産業が発達したら世の中全員ヒマになっちゃうって議論が大マジであったのになあ。
SEとか「いかにも」な職種以外でも、ネットがなまじあるために家で忙しくなっちゃう人っていまどきは多いんでしょうか。気になるところです。
The comments to this entry are closed.
Comments
仕事のデータって、自宅に持ち帰られない企業が
大半だと思うんですけど、どうなんでしょう。
Posted by: ぶ | January 22, 2004 11:30 PM
お久しぶりです。そうですよねえ。ご指摘のとおり、機密情報も多いですもんね。とするとこの見解もあやしいのかな。でもデータを持ち帰らずにできてしまう作業もあるのかな。うーん、大方のトレンドが知りたい。
Posted by: mito | January 23, 2004 12:01 AM
私の場合、週末、ちょっとした資料作成を自宅ですることがありますよ。会社のPCより、自宅PCの方が性能が良かったりもするし、ブロードバンドのお陰で、少々大きなファイルでも簡単に送受信できるので、金曜の帰りがけに、元となる資料を自分宛にメールしておいて、土日に資料作りをして会社のアドレス宛に返信という感じです。資料の持ち出しは、たしかに本来は、あまりいいことではないのですが。
この背景には、ネット環境の整備もさることながら、裁量労働制や年俸制といった労働環境の変化もあります。どこで働いても給料(手当て)が変わらないのなら、わざわざ週末に時間をかけて出社する気にはならないですから。
Posted by: うぃすたりあ | January 24, 2004 10:54 PM
うぃすたりあさん、コメントありがとうございました。なるほど、裁量労働制や年俸制と関係があるんですね。
私も自分の原稿や資料を学校でサーバーにあげたりメールに添付して自宅で続きをやる、というようなことをしています。剽窃さえされなければ問題はほぼありませんし、そもそもそんなモノ好きもいないだろうと思います。
企業の場合は何を持ち出していいのか、セキュリティ対策をどうするのか、など仕組づくりをしないといけないのかもしれませんね。
一律すべて禁止、なら仕事が家を侵蝕という事態にはならないのかもしれませんが、裁量労働制なら歯止めにはならないのかもしれませんね。会社には接続しなくてもウェブ等につないでやる作業ってあるでしょうし。
Posted by: mito | January 25, 2004 06:16 PM